航空機/飛行艇

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局地戦闘機 『雷電』/三菱
Mitsubishi J2M

「支那事変」で日本は「九九式艦上爆撃機」や「九七式艦上攻撃機」、「九六式艦上戦闘機」などの活躍により中華民国軍に攻撃を仕掛けていた日本ですが、一方で日本も中華民国軍の爆撃機によって航空基地や艦隊が大きな被害を受けていました。 そこで海軍では、敵陣に赴く艦爆、艦攻の護衛と敵戦闘機の撃墜を主任務としていた艦上戦闘機とは別に、自軍に攻め込む敵機を迎撃する局地戦闘機の要望が高まりました。
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水上攻撃機 『晴嵐』/愛知
Aichi M6A

昭和17年/1942年2月には【伊号第十七潜水艦】がアメリカ西海岸の石油製油所を砲撃し、また9月には【伊号第二五潜水艦】から飛び立った「零式小型水上機」がアメリカの山林に爆弾を投下し、被害は少なかったものの森林火災を発生させました。 昭和17年/1942年9月に急遽計画変更された「改マル5計画」では、空母の補強を最優先事項とした一方で、このアメリカ本土空襲に向けた船と、そこから発艦する攻撃機についても決められていました。
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二式水上戦闘機/中島
Nakajima A6M2-N

日本はかねてより水上機能力の底上げと立派な戦力化を目指し、それは戦前戦中に多くの機体で反映されていきました。 その中でも名機と呼ばれる機体に「零式水上観測機」や「瑞雲」がありますが、それらと並んで評価が高く、太平洋戦争を戦い続けたのが「二式水上戦闘機」です。 日本はどうしても戦場が陸から離れてしまうこと、また仮想敵国が世界最強のアメリカであることから、陸上基地や空母がない状況でも戦える手段であった水上機の開発には世界一熱心に取り組んでいました。
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水上戦闘機 『強風』/川西
Kawanishi N1K1

「支那事変」の際、日本は当時主力だった「九六式艦上攻撃機」だけではなく、「九五式水上偵察機」も攻撃機として運用していました。 そしてこれが思いの外実績を残したので、海軍は通常の艦上戦闘機だけでなく、水上機も戦闘機として運用しようと目論むようになります。
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零式水上観測機/三菱
Mitsubishi F1M

戦艦の能力がどんどん高まる中、海軍は射程が伸びる一方でその命中率を上げる必要があるという認識を持っていました。 どれだけ長大な射程を得ようとも、近かろうが遠かろうが当たらなければ意味がありません。 命中したかどうかは船からでもある程度わかりますが、外した場合、果たしてどれほどの誤差があったのかという情報が次の命中に繋がる重要なデータとなります。
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水上偵察機 『瑞雲』/愛知
Aichi E16A

昭和14年/1939年、日本は軍艦の搭載用として「零式水上偵察機(試作時は十二試三座水上偵察機)」を完成させます。 空母を量産できればいいのですが、何分コストと時間がかかりすぎますし、加えて搭載数に限界がある空母に「偵察」しかできない艦載機を載せることには非常に懐疑的でした。 そこで、軽巡洋艦以上の大型艦に搭載できる水上機を偵察機として運用し、その穴を埋めようという意図で誕生しました。
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水上偵察機 『紫雲』/川西
Kawanishi E15K

日本は昭和12年/1937年に「零式水上偵察機」の製作を指示したころから、水上機にかなり熱心に取り組み始めます。 どの海上にも必ず空母を派遣できるわけではありませんし、陸上からの支援が受けられる距離にも限界があります。 戦艦や巡洋艦に搭載できる水上偵察機は、自軍により有利な情報を一刻もはやく手に入れるために必要不可欠でした。
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零式小型水上機/空技廠
Yokoshuka E14Y

昭和12年/1937年、日本はこれまでの「九六式水上偵察機」の後継機に当たる小型水上機の開発に取り掛かります。 「十二試潜水艦用偵察機」と呼ばれた後継機は、その名の通り潜水艦に搭載させることを目的とした新しい水上機でした。 潜水艦は隠密性に優れるものの、当時はまだ探査能力が確立されておらず、周囲観察のためには海面近くまで浮上し続ける必要があるという大きな危険性を孕んでいました。
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艦上偵察機『彩雲』/中島
Nakajima C6N

昭和17年/1942年、日本はこれまで偵察任務を「九七式艦上攻撃機」や「零式水上偵察機」に任せていました。 そしてこの傾向は日本だけではなく、世界各国も空母や基地に存在する航空機を利用して偵察を行っています。 つまり、どこの国も「偵察機」としての航空機を使用していませんでした。
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二式艦上偵察機/愛知
Aichi D4Y1-C Type 2

昭和15年/1940年11月、愛知航空機は「九九式艦上爆撃機」の後継機「彗星」の試作一号機を完成させ、海軍にお披露目します。 この「彗星」は「九九式艦爆」とはかけ離れた存在で、速度重視のために単座の「零式艦上戦闘機」と同じくらいの大きさとなり、また爆弾も初めて胴体内に収納できる設計に。 また試作二号機からは「熱田二一型」という水冷式発動機を採用。