秋月型・島風型駆逐艦

秋月 12隻完成した防空駆逐艦(乙型)のネームシップである。写真は昭和17年/1942年5月17日、宮津沖で撮影した公試中の姿。新規開発の長砲身65口径九八式10センチ連装高角砲4基を搭載する大型駆逐艦だ。

初月 4番艦で、写真は昭和17年/1942年12月、宮津沖で撮影した公試シーン。誘導煙突を備え、高角砲を前後に背負式に配置した堂々たる艦容は、軽巡と見まがうばかりだ。前檣中段に電探装備用架台が見える。

冬月 8番艦。写真は昭和19年/1944年5月23日、舞鶴沖で撮影した公試帰投時の姿である。秋月型は本艦から一部設計を簡易化し、艦首底を曲線から直線に改正している。また後部の第2高射装置を廃止し、機銃を増備した。前檣中段の21号電探に注目。

夏月 11番艦。写真は終戦後の昭和20年/1945年10月16日、呉で米軍が撮影した。高角砲は1、4番砲を残し、2、3番砲は撤去されている。この措置がどのような理由に基づくのかは不明だ。中部舷側のローマ字艦名に注目。