基準排水量 | 2,230t |
水中排水量 | 3,700t |
一番艦竣工日 | 伊号第四十潜水艦 |
昭和18年/1943年7月31日 | |
同型艦 | 6隻 |
全 長 | 108.70m |
最大幅 | 9.30m |
主 機 | 艦本式1号甲10型ディーゼル 2基2軸 |
最大速度 | 水上 23.5ノット |
水中 8.0ノット | |
航続距離 | 水上 16ノット:14,000海里 |
水中 3ノット:96海里 | |
馬 力 | 水上 11,000馬力 |
水中 2,000馬力 |
装 備 一 覧
備 砲 | 40口径14cm単装砲 1基1門 |
25mm連装機銃 1基2挺 | |
魚雷/その他兵装 | 艦首:53cm魚雷発射管 6門 |
搭載魚雷 17本 | |
航空兵装 | 水上機 1機 |
呉式1号4型射出機 1基 |
乙型のディーゼルを1号甲10型へ換装 早期建造を狙った改一
昭和11年/1936年「ロンドン海軍軍縮条約」から脱退し、無条約下での潜水艦建造計画として、旗艦「甲型」と編成「乙型」の建造が決定しました。
これが海軍の主力潜水艦部隊になるわけですが、開戦を目前にして、こんな建造速度では全然間に合わないことがわかってきます。
「乙型」一番艦の【伊15】は起工から竣工までに2年半以上かかっています。
当時の日本潜水艦の数は潤沢とは言えず、また喪失のこと、漸減戦力としての活躍の場を広げることなどからも、建造期間短縮の案もやがて同時進行で採用されることになりました。
それが「乙型改一」になります。
昭和16年/1941年8月15日に決定された「マル急計画」で、「乙型改一」は6隻の建造が決定します。
「乙型改一」と「乙型」の相違点は、複雑で生産速度の遅い艦本式2号10型ディーゼルをやめて、「巡潜三型」で使われている艦本式1号甲10型ディーゼルへと変更している点です。
1号甲10型は初期の艦本式ディーゼルで、性能は当然2号10型より落ちます。
しかしそれを忍んででも早く建造しなければ取り返しのつかないことになる。
「乙型改一」は別に量産型というわけではありませんが、開戦前にその危機意識が多少なりともあったのは確かです。
1号甲10型搭載によって、馬力は12,400馬力から11,000馬力まで落ちました。
また、内殻板も生産性の良くないDS鋼から軟鋼へ変更されています。ます。
違いといえばこの程度で、基本的には速度も航続距離もほぼ同じで運用には支障が出ませんでした。
加えて建造期間も「乙型」が大半が2年~2年半ぐらいかかっているのに対して1年半で竣工していることから、工期短縮も果たしています。
しかし「マル急計画」の後に立案された、特に潜水艦の大増備計画である「マル追計画」ではこれをさらに進めた「乙型改二」の建造が盛り込まれました。
同 型 艦
伊号第四十潜水艦 | 伊号第四十一潜水艦 | 伊号第四十二潜水艦 |
伊号第四十三潜水艦 | 伊号第四十四潜水艦 | 伊号第四十五潜水艦 |