このページは、ものすごくざっくりと帝国海軍の巡洋艦の進化を比較していくページです。
このページでは、海軍発足当初から軽巡洋艦誕生の手前までの巡洋艦の進化を紹介いたします。
この項目では戦利艦は扱いません。
また、「筑波型・鞍馬型」は最終は巡洋戦艦ですが、建造当初は装甲巡洋艦だったのでこちらで紹介しています。
(この判断なら金剛型もこちらになるべきなのですが、あれを巡洋艦として認識しているケースはほぼないので。)
軽巡洋艦誕生以後の船についてはこちら(帝国海軍 巡洋艦進化の物語 後編)。
なお、ここのスペックは特記がない限り、あくまで1番艦の計画値・竣工時のものです。
また、管理人が関西人のため、以下の口語は関西弁になっています。
- スループ 筑波
- コルベット 金剛
- 筑紫
- スループ 海門
- スループ 天龍
- 浪速型
- 畝傍
- 千代田
- スループ 葛城
- 高雄
- 松島型
- 秋津洲
- 和泉
- 吉野型
- 須磨型
- 八雲
- 吾妻
- 浅間型
- 出雲型
- 笠置型
- 新高型
- 春日型
- 音羽
- 利根
- 筑摩型
- 筑波型巡洋戦艦
- 鞍馬型巡洋戦艦
※以下の紹介で登場する『スループ』『コルベット』『装甲巡洋艦』『防護巡洋艦』、さらに本項目では出てきませんが『フリゲート』についてはこちらでご確認ください。
帝国海軍 巡洋艦進化の物語 前編
海軍は立ち上げたけど、実践に使える軍艦は佐賀藩から持ってきた【日進】しかない。
やからイギリスに新しい船を造ってもらうけど、それとは別にええ中古の船がないか探してきたわ。
それがこれや。
【日進】より速度もちょっと速いし、遠洋航海にも出れる頑丈さもあるし。
なによりあのイギリスの船やから、多少お古でも練習艦のトップとしては十分使えるやろ。
本格的な軍備の充実は手配してる【装甲艦 扶桑】と「金剛型コルベット」を待つしかないわ。
日 進 スループ | 筑 波 コルベット | |
就役年/購入年 | 明治2年/1869年 | 明治4年/1871年 |
常備排水量 | 1,468t | 1,947t |
全 長 | 62.0m | 58.0m |
全 幅 | 9.7m | 10.6m |
最大速度 機関航行時 | 9.0ノット | 10.0ノット |
馬 力 | 710馬力 | 526馬力 |
主 砲 | 17.8cm単装砲 1門 | 4.5インチ単装砲 6門 |
副砲・備砲 | 16cm単装砲 6門 | 30ポンド単装砲 2門 |
4ポンド単装砲 2門 | 24ポンド単装砲 2門 | |
12cm臼砲 1門 | ||
缶・主機 | 石炭専焼角缶 4基 | 石炭専焼円缶 ?基 |
蒸気機関 1基1軸 | 蒸気機関 1基1軸 |
ついに最新のコルベット艦が日本にやってくるな。
おお、ちゃんと装甲が貼られてるで。
速度も13.7ノットってことは【日進】より4.7ノットも速いんか。
それで噂の魚雷がこれやな。
へ~、こんなんで装甲艦が吹き飛ぶんやな、大したもんや。
砲も単装砲から五連装機関砲までいろんな種類あるし、勉強になる船やで。
なに!和歌山の串本でオスマン帝国の使節団が乗った【エルトゥールル号】が台風で沈没したやと!?
えらいこっちゃ、救助した乗員は【金剛、比叡】がオスマン帝国までちゃんと送ったるで。
金剛型コルベット | |
一番艦竣工年 | 明治11年/1878年 |
常備排水量 | 2,250t |
水線長 | 70.4m |
全 幅 | 12.4m |
最大速度 | 13.7ノット |
馬 力 | 2,035馬力 |
主 砲 | 24.3口径17cm単装砲 3門 |
副砲・備砲 | 25.4口径15cm単装砲 6門 |
45口径7.5cm単装砲 2門 | |
25mm四連装機関砲 16門 | |
11mm五連装機関砲 10門 | |
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 水上1門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 6基 |
2気筒2段蒸気機関 1基1軸 |
2隻コルベット艦は発注してるけど、日本でも一応【天城】っていうスループを造ってみました。
ただやっぱり完全木製はもうパッとせぇへんな、門数も全然ないし。
え、チリ海軍発注のイギリス巡洋艦がキャンセルで余ってる?
はいはーい、1隻買いまっせ!
なんたって帆全廃やろ、近代的な船やわ。
お~、砲は確かに小さいけど16ノット以上出るやん、速い速い。
それにえらいでっかい砲積んでるな、これは攻撃力も期待できるで。
天 城 スループ | 筑 紫 巡洋艦 | |
就役年/竣工年 | 明治11年/1878年 | 明治15年/1882年 |
常備排水量 | 926t | 1,350t |
全 長 | 64.3m | 64.0m |
全 幅 | 9.1m | 9.7m |
最大速度 | 11.5ノット | 16.4ノット |
馬 力 | 720馬力 | 2,887馬力 |
主 砲 | 20口径17cm単装砲 1門 | 25口径25.4cm単装砲 2門 |
副砲・備砲 | 25口径12cm単装砲 1門 | 20口径12cm単装砲 4門 |
12cm臼砲 1門 | 17口径7.6cm単装砲 2門 | |
8cm単装砲 3門 | 7.5cm単装砲 1門 | |
37mm五連装機関砲 20門 | ||
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 2門 | |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 2基 | 石炭専焼円缶 4基 |
3気筒2段蒸気機関 1基1軸 | 2気筒2段蒸気機関 2基2軸 |
【天城】よりももうちょっと丈夫なスループ欲しいなぁ。
しっかりした船は外から買うにしても、沿岸警備レベルの船はなんとか自分らで造って経験を積むんや。
そのために横須賀にも国の造船所を造ったで、みんな気張ってくれよ!
その結果がなんで8年もかかるんですか・・・。
一応鉄骨は入れたから【天城】よりかは丈夫になったし、副砲も増えたから使えるやろ。
小型艦とはいえ努力の結晶やし、進水式には景気づけに鳩を飛ばして祝ったろ。
これが名物になってくれたらええなぁ。
天 城 スループ | 海 門 スループ | |
就役年 | 明治11年/1878年 | 明治17年/1884年 |
常備排水量 | 926t | 1,381t |
全 長 | 64.3m | 64.3m |
全 幅 | 9.1m | 10.8m |
最大速度 | 11.5ノット | 12.0ノット |
馬 力 | 720馬力 | 1,250馬力 |
主 砲 | 20口径17cm単装砲 1門 | 25口径17cm単装砲 1門 |
副砲・備砲 | 25口径12cm単装砲 1門 | 25口径12cm単装砲 6門 |
12cm臼砲 1門 | 7.5cm単装砲 1門 | |
8cm単装砲 3門 | 25mm四連装機関砲 16門 | |
15mm五連装機関砲 20門 | ||
缶・主機 | 石炭専焼円缶 2基 | 石炭専焼円缶 4基 |
3気筒2段蒸気機関 1基1軸 | 2気筒2段蒸気機関 1基1軸 |
【海門】よりももうちょっと大きいスループも建造するで。
いずれは装甲艦を自前で造ることを考えると、大きい船を造るノウハウは毎日でも積まなあかん。
って、だから経験とはいえなんで7年もかかるんよ・・・。
知らんことを一から始めるのは大変やわ。
こんなペースで富国強兵とか大丈夫なんか?
海 門 スループ | 天 龍 スループ | |
就役年 | 明治17年/1884年 | 明治18年/1885年 |
常備排水量 | 1,381t | 1,547t |
全 長 | 64.3m | 67.3m |
全 幅 | 10.8m | 9.7m |
最大速度 | 12.0ノット | 12.0ノット |
馬 力 | 1,250馬力 | 1,260馬力 |
主 砲 | 25口径17cm単装砲 1門 | 25口径17cm単装砲 1門 |
副砲・備砲 | 25口径12cm単装砲 6門 | 25口径15cm単装砲 1門 |
7.5cm単装砲 1門 | 25口径12cm単装砲 4門 | |
25mm四連装機関砲 16門 | 7.5cm単装砲 1門 | |
15mm五連装機関砲 20門 | 25mm四連装機関砲 16門 | |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 4基 | 石炭専焼円缶 4基 |
2気筒2段蒸気機関 1基1軸 | 2気筒2段蒸気機関 1基1軸 |
日本じゃまだ巡洋艦すら建造できてない中で世界は装甲を貼った硬い巡洋艦まで建造されてるんか。
めちゃくちゃ高いみたいやけど、隣の清と揉めてるし、もし戦争になったら船の数でも性能でも日本は負けてまう。
とにかく戦艦は戦艦で考えて、巡洋艦の数を増やすのが先決や。
ちょうどええ塩梅に防護巡洋艦っていう、急所の周りだけ装甲を貼った安上がりの巡洋艦が誕生してるみたいやし、まずはこれを1隻イギリスから買うで。
ほ~、船が大きくて丈夫になるから載せる砲も大きくなっても大丈夫なんや。
26cm砲って、これ【扶桑】よりもでっかいやん、すげぇな。
そんで魚雷発射管も4つもあるやん、すげぇな!
(日清戦争後に主砲は速射性重視の15.2cm砲へ換装されています。)
天 龍 スループ | 浪速型防護巡洋艦 | |
就役年/一番艦竣工年 | 明治18年/1885年 | 明治19年/1886年 |
常備排水量 | 1,547t | 3,709t |
全 長 | 67.3m | 91.4m |
全 幅 | 9.7m | 14.1m |
最大速度 | 12.0ノット | 18.0ノット |
馬 力 | 1,260馬力 | 7,604馬力 |
主 砲 | 25口径17cm単装砲 1門 | 35口径26cm単装砲 2門 |
副砲・備砲 | 25口径15cm単装砲 1門 | 35口径15cm単装砲 6門 |
25口径12cm単装砲 4門 | 4.7cm単装砲 6門 | |
7.5cm単装砲 1門 | 25mm四連装機関砲 40門 | |
25mm四連装機関砲 16門 | 11mm十連装機銃 40挺 | |
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 水上4門 | |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 4基 | 石炭専焼円缶 6基 |
2気筒2段蒸気機関 1基1軸 | 2気筒2段蒸気機関 2基2軸 |
イギリスに「浪速型」造ってもらってるけど、もう1国欧州には船造りに定評のある国がある。
それはあのおふらんすや!
今回はフランスにも防護巡洋艦を2隻造ってもらうで。
これでイギリスとフランスの技術を勉強して、ええとこ取りした新しい船の建造に役立てるんや。
さて、到着予定の12月14日や、どんな船やろ?
・・・けぇへんぞ。まぁ海路やし遅れることもあるやろ。
・・・・・・何日待ってもけぇへんぞ、どうなっとるんや、途中で沈没したんか?
他の国にも手伝ってもらって探したけど手がかり一つないわ、乗員はほんまに無念やったやろうな・・・。
後で調べたらおふらんすの船は「タンブル・ホーム」とかいう日本人にはよくわからん美意識の船で復原力が酷いらしいわ。
やっぱり船は安心と信頼のイギリスやな。
タンブル・ホームってなんやねん?
※「タンブル・ホーム」は、重量を抑えるために甲板を細くし、重心を下げることで安定性を確保するために船底は広めにするというフランス独特の設計方式です。
これは建造費を抑えることもできました。
この構造なら確かに目論見を達成することができますが、こんなことをしてしまうと肝心の構造物を載せる場所が少なくなります。
時代が進んだ頃なら副砲の役割がほとんどなくなったので副砲全取っ払いもあり得ますが、当時は副砲も非常に重要な攻撃力ですからこれをなくすこともできません。
結局甲板を細くしたところで載せる内容は減らないので、これがどんどん上に積まれていきます。
上に積まれるということは重心が上がり、目論見の復原力確保を阻害するわけですから、じゃあ「タンブル・ホーム」の役割は何なのかと言われると、不必要な設計制限を設けたただの縛りでしかありませんでした。
以下の【畝傍】建造のころは海軍の軍事費が抑制された結果、「タンブル・ホーム」の採用が増えてきていて、沈没の原因はこの復原力の悪さによってちょっとした悪天候で沈没したのではないかとも言われました。
日本も【畝傍】に対して重火力を求めていたので、責任がないとは言えませんが、平時航行で沈没する船を建造したフランスに弁解の余地はなかったでしょう。
「タンブル・ホーム」の被害艦としては【戦艦 オッシュ】が有名です。
設計時ではもっと乾舷は大きいはずだったのですが、重すぎてここまで乾舷が小さくなっています。
浮いてるだけでこの低さですから、航行すると艦首が海面に突き刺さり、そのままいけば沈んでいくのではないかというほどの姿を見ることが出来ました。
日露戦争で戦ったロシアのバルチック艦隊の主力戦艦であった「ボロジノ級戦艦」には、ベースとなった【ツェサレーヴィチ】という戦艦が存在するのですが、この【ツェサレーヴィチ】がフランス設計で、「タンブル・ホーム」型の戦艦でした。
ベースに問題がある上に、「ボロジノ級」そのものも設計に問題があったために、とても不格好で不安定な戦艦となってしまいました。
浪速型防護巡洋艦 | 防護巡洋艦 畝傍 | |
一番艦竣工年 | 明治19年/1886年 | 明治19年/1886年 |
常備排水量 | 3,709t | 3,615t |
全 長 | 91.4m | 98.0m |
全 幅 | 14.1m | 13.1m |
最大速度 | 18.0ノット | 18.5ノット |
馬 力 | 7,604馬力 | 5,500馬力 |
主 砲 | 35口径26cm単装砲 2門 | 35口径24cm単装砲 4門 |
副砲・備砲 | 35口径15cm単装砲 6門 | 35口径15cm単装砲 7門 |
4.7cm単装砲 6門 | 5.7cm単装砲 2門 | |
25mm四連装機関砲 40門 | 25mm四連装機関砲 40門 | |
11mm十連装機銃 40挺 | 11mm十連装機銃 40挺 | |
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 水上4門 | 35.6cm単装魚雷発射管 水上4門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 6基 | 石炭専焼円缶 9基 |
2気筒2段蒸気機関 2基2軸 | 直立型2気筒2段蒸気機関 2基2軸 |
帰らぬ船となった【畝傍】の保険金で、イギリスに新しい船を造ってもらうか。
ただ、設計はフランスでも超有名なエミール・ベルタンに任せるで。
彼はあの「タンブル・ホーム」採用してないし、まだまともな船に仕上げてくれるはずや。
排水量はちょっと小さいけど、防護巡洋艦にはなかった装甲帯を巻いてるから丈夫な造りになってる。
全体的には「浪速型」のほうが新しい感あるけど、「浪速型」にはない速射砲搭載してるし、差別化は図れるやろ。
(前述のとおり「浪速型」は日清戦争後に速射砲へ換装しています。)
浪速型防護巡洋艦 | 防護巡洋艦千代田 | |
一番艦竣工年 | 明治19年/1886年 | 明治24年/1891年 |
常備排水量 | 3,709t | 2,439t |
全 長 | 91.4m | 92.0m |
全 幅 | 14.1m | 13.0m |
最大速度 | 18.0ノット | 19.0ノット |
馬 力 | 7,604馬力 | 5,678馬力 |
主 砲 | 35口径26cm単装砲 2門 | 40口径12cm単装砲 10門 |
副砲・備砲 | 35口径15cm単装砲 6門 | 4.7cm単装砲 14門 |
4.7cm単装砲 6門 | 11mm十連装機銃 40挺 | |
25mm四連装機関砲 40門 | ||
11mm十連装機銃 40挺 | ||
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 水上4門 | 35.6cm単装魚雷発射管 水上3門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 6基 | 石炭専焼円缶 6基 |
2気筒2段蒸気機関 2基2軸 | 直立型3気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
スループはもう時代的には終わっていく船なんやろうけど、とにかく前の2隻が時間かかりすぎやし、建造時間縮める意味も込めてもう1型建造するで。
こんな調子でいきなり戦艦とか防護巡洋艦とか造られへんわ。
ただ、スループとはいえもう動力はボイラーになるし、デザインは帆船、動力はボイラーというちょっと動態レプリカみたいになったわ。
ちなみに2番、3番艦の【大和、武蔵】はあのくそでかい戦艦が出来る少し前まで測量艦として活躍してるで。
天 龍 スループ | 葛城型スループ | |
一番艦竣工年 | 明治18年/1885年 | 明治20年/1887年 |
常備排水量 | 1,547t | 1,502t |
全長/垂線間長 | 67.3m | 61.4m |
全 幅 | 9.7m | 10.7m |
最大速度 | 12.0ノット | 13.0ノット |
馬 力 | 1,260馬力 | 1,502馬力 |
主 砲 | 25口径17cm単装砲 1門 | 25口径17cm単装砲 2門 |
副砲・備砲 | 25口径15cm単装砲 1門 | 25口径15cm単装砲 5門 |
25口径12cm単装砲 4門 | 7.5cm単装砲 1門 | |
7.5cm単装砲 1門 | 25mm四連装機関砲 16門 | |
25mm四連装機関砲 16門 | 11mm三連装機銃 6挺 | |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 4基 | 石炭専焼円缶 6基 |
2気筒2段蒸気機関 1基1軸 | 2気筒2段蒸気機関 1基1軸 |
一応建造の経験は積んできたけど、やっぱり設計はまだまだ難しいわ。
【千代田】設計のエミール・ベルタンに日本初建造の巡洋艦の設計もお願いしよか。
防護巡洋艦でもないから正直防御力には全然自信ないけど、鉄板は貼ってるし沿岸警備やし最初の船やし欲張ったらあかん。
葛城型スループ | 高 雄 巡洋艦 | |
一番艦竣工年 | 明治20年/1887年 | 明治22年/1889年 |
常備排水量 | 1,502t | 1,770t |
全 長 | 61.4m | 69.9m |
全 幅 | 10.7m | 10.4m |
最大速度 | 13.0ノット | 15.0ノット |
馬 力 | 1,502馬力 | 2,300馬力 |
主 砲 | 25口径17cm単装砲 2門 | 35口径15cm単装砲 4門 |
副砲・備砲 | 25口径15cm単装砲 5門 | 25口径15cm単装砲 1門 |
7.5cm単装砲 1門 | 7.5cm単装砲 1門 | |
25mm四連装機関砲 16門 | 25mm四連装機関砲 24門 | |
11mm三連装機銃 6挺 | 25mm連装機関砲 4門 | |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 6基 | 石炭専焼円缶 5基 |
2気筒2段蒸気機関 1基1軸 | 2気筒2段蒸気機関 1基1軸 |
あー清との関係がやばい。
もし戦争になったら、海軍力の差がめちゃくちゃ広いのは大問題や。
何しろ相手にはドイツ製の【戦艦 定遠、鎮遠】がおる。
あれに対抗できる船は今の日本にはないし、とにかく砲だけでも【定遠、鎮遠】殴れる船を造らなあかん。
え、戦艦?そんな金ないわ。
とにかく戦艦以上の砲を搭載した巡洋艦を造ったらええんよ。
エミール「やるだけやってみるけど・・・」
おお、1門だけやけど32cm砲が載ってるわ。
でも艦半分がこの1門でほとんどスペース取ってるやん・・・。
多少不細工なんはしゃーないわ、とにかく清の戦艦よりでかい砲積んだから一発お見舞いできたら何とかなる!
※1 松島型防護巡洋艦の3隻は【松島、厳島、橋立】と命名され、三景艦としても有名です。
※2 設計上、この船には船体に見合わない大口径砲を搭載するため、安定性と重量軽減のためにタンブル・ホームが採用されています。
※3 【松島】は主砲が後ろ、【厳島、橋立】は主砲が前に向いています。前後に主砲を配置できないため苦肉の策です。
浪速型防護巡洋艦 | 松島型防護巡洋艦 | |
一番艦竣工年 | 明治19年/1886年 | 明治25年/1892年 |
常備排水量 | 3,709t | 4,278t |
全 長 | 91.4m | 91.8m |
全 幅 | 14.1m | 15.4m |
最大速度 | 18.0ノット | 16.0ノット |
馬 力 | 7,604馬力 | 5,400馬力 |
主 砲 | 35口径26cm単装砲 2門 | 38口径32cm単装砲 1門 |
副砲・備砲 | 35口径15cm単装砲 6門 | 40口径12cm単装砲 12門 |
4.7cm単装砲 6門 | 4.7cm単装砲 6門 | |
25mm四連装機関砲 40門 | 37mm五連装機関砲 60門 | |
11mm十連装機銃 40挺 | ||
缶・主機 | 石炭専焼円缶 6基 | 石炭専焼円缶 6基 |
2気筒2段蒸気機関 2基2軸 | 2気筒2段蒸気機関 2基2軸 |
反省会を開きます。
小さい船に身の丈に合わない32cm砲なんて積むのは間違ってました。
砲の故障多いし扱いもめっちゃむずいし、砲塔まわしたら船も傾くし、精度悪いし、機関も最新らしいけどちんぷんかんぷんで全然扱われへし、壊れたらもっとわけわからんくなるし。
4隻のところ3隻で中止して、残り1隻こっちで新しいの造るってエミールはんに話したらぶちギレて帰ってまうし・・・。
とにかく唐突やけど自前で設計から建造までやる初めての巡洋艦がこちら。
巡洋艦はやっぱりでかい砲よりも速射性を重視して数で押し切るのが仕事か。
松島型防護巡洋艦 | 防護巡洋艦秋津洲 | |
一番艦竣工年 | 明治25年/1892年 | 明治27年/1894年 |
常備排水量 | 4,278t | 3,150t |
全 長 | 91.8m | 91.8m |
全 幅 | 15.4m | 13.1m |
最大速度 | 16.0ノット | 19.0ノット |
馬 力 | 5,400馬力 | 8,400馬力 |
主 砲 | 38口径32cm単装砲 1門 | 40口径15.2cm単装砲 4門 |
副砲・備砲 | 40口径12cm単装砲 12門 | 40口径12cm単装砲 6門 |
4.7cm単装砲 6門 | 4.7cm単装砲 8門 | |
37mm五連装機関砲 60門 | 11mm五連装機関砲 20門 | |
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 4門 | |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 6基 | 石炭専焼円缶 6基 |
2気筒2段蒸気機関 2基2軸 | 3気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
清との戦争も目前やけど、相変わらず船が足らん。
どっかにまともな船余ってたりせぇへんか?
チリ「アルゼンチンとの揉め事収まったから防護巡洋艦余ってるけど、いる?」
いる!!
おお、調べたら「浪速型」と同時期でイギリス製やん、運用もしやすそうや。
25.4cmは15.2cm速射砲に換装しましょうね、数こそ力ですから。
(チリは日清戦争の中立性を保つため、エクアドルに【和泉】を売却し、エクアドル経由で日本に売却されています。)
浪速型防護巡洋艦 | 防護巡洋艦 和泉 | |
一番艦竣工年 | 明治19年/1886年 | 明治27年/1894年 |
常備排水量 | 3,709t | 2,950t |
全 長 | 91.4m | 82.2m |
全 幅 | 14.1m | 12.8m |
最大速度 | 18.0ノット | 18.0ノット |
馬 力 | 7,604馬力 | 5,500馬力 |
主 砲 | 35口径26cm単装砲 2門 | 40口径15.2cm単装砲 4門 |
副砲・備砲 | 35口径15cm単装砲 6門 | 40口径12cm単装砲 6門 |
4.7cm単装砲 6門 | 4.7cm単装砲 8門 | |
25mm四連装機関砲 40門 | 11mm五連装機関砲 40門 | |
11mm十連装機銃 40挺 | ||
缶・主機 | 石炭専焼円缶 6基 | ベルヴィール式石炭専焼円缶 4基 |
2気筒2段蒸気機関 2基2軸 | 2気筒2段蒸気機関 2基2軸 |
防護巡洋艦は防護とはいえ、必要最低限の防備でしかないことは認めるしかない。
だから口径を抑えてでも速射性を高めて殴り続ける戦略を採ってるんやけど、それ以外の武器がない。
となると船を大型化して砲を増やすか、さもなくば、速度。
ということで速い防護巡洋艦を建造してもらうで!
おお、めっちゃええ船や、これなら戦艦おらんでも戦えるで!
(2番艦【高砂】は、日清戦争終結後にアームストロングで建造されていたものを購入しているのですが、似てはいるものの同設計ではないので、厳密には同型艦とは言えないかもしれません。兵装も異なります。)
防護巡洋艦秋津洲 | 吉野型防護巡洋艦 | |
一番艦竣工年 | 明治27年/1894年 | 明治26年/1893年 |
常備排水量 | 3,150t | 4,216t |
全長/垂線間長 | 91.8m | 109.7m |
全 幅 | 13.1m | 14.2m |
最大速度 | 19.0ノット | 23.0ノット |
馬 力 | 8,400馬力 | 15,900馬力 |
主 砲 | 40口径15.2cm単装砲 4門 | 40口径15.2cm単装砲 4門 |
副砲・備砲 | 40口径12cm単装砲 6門 | 40口径12cm単装砲 8門 |
4.7cm単装砲 8門 | 4.7cm単装砲 22門 | |
11mm五連装機関砲 20門 | ||
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 4門 | 35.6cm単装魚雷発射管 5門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 6基 | 石炭専焼円缶 12基 |
3気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
【秋津洲】はまぁまぁ使える船で完成したけど、数を揃えるとなると同じ予算で追加の2隻造るのは厳しそうや。
ちょっと小型化更新した船で増備するで。
国「金なんかあるか!なんでも軍事費ゆぅたら使える思うなよ!」
なんやて、こんな逼迫したときに軍事費圧縮とかふざけんなよ!
くっそ、【須磨】は建造始まったけど2隻目が宙に浮いてもた・・・。
え、勅令で宮廷費削減してその金まわせって!?
よっしゃ、これで「富士型戦艦」発注と2番艦【明石】の建造ができる。
防護巡洋艦秋津洲 | 須磨型防護巡洋艦 | |
一番艦竣工年 | 明治27年/1894年 | 明治29年/1896年 |
常備排水量 | 3,150t | 2,657t |
全長/垂線間長 | 91.8m | 93.5m |
全 幅 | 13.1m | 12.3m |
最大速度 | 19.0ノット | 20.0ノット |
馬 力 | 8,400馬力 | 8,500馬力 |
主 砲 | 40口径15.2cm単装砲 4門 | 40口径15.2cm単装砲 2門 |
副砲・備砲 | 40口径12cm単装砲 6門 | 40口径12cm単装砲 6門 |
4.7cm単装砲 8門 | 4.7cm単装砲 12門 | |
11mm五連装機関砲 20門 | ||
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 4門 | 45cm単装魚雷発射管 2門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 6基 | 石炭専焼円缶 8基 |
3気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 3気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
日清戦争は勝ったけど、まだうかうかしてられへん。
あの大国ロシアに睨まれてるのはめっちゃ危ない。
金かかるけどとにかく増強は止められへん。
世界は技術が向上したから前よりも安くて丈夫な装甲が貼れる装甲巡洋艦がトレンドになってきてるみたいやな。
ということはこれからは戦艦と装甲巡洋艦が戦力の中心になるってことや。
よっしゃ、ロシア対抗のためにも戦艦六隻・装甲巡洋艦四隻の「六四艦隊計画」実現に向けて、まずは新しい装甲巡洋艦を揃えるで。
第一期計画分はイギリス以外の船を1隻ずつ揃えてどんな船か調査してみるわ。
まずは初めてのドイツ製の船や。
須磨型防護巡洋艦 | 装甲巡洋艦 八雲 | |
一番艦竣工年 | 明治29年/1896年 | 明治33年/1900年 |
常備排水量 | 2,657t | 9,695t |
垂線間長/全長 | 93.5m | 124.7m |
全 幅 | 12.3m | 19.6m |
最大速度 | 20.0ノット | 20.5ノット |
馬 力 | 8,500馬力 | 15,500馬力 |
主 砲 | 40口径15.2cm単装砲 2門 | 45口径20.3cm連装砲 4門 |
副砲・備砲 | 40口径12cm単装砲 6門 | 40口径15.2cm単装砲 12門 |
4.7cm単装砲 12門 | 40口径7.6cm単装砲 12門 | |
4.7cm単装砲 12門 | ||
魚 雷 | 45cm単装魚雷発射管 2門 | 45cm単装魚雷発射管 水上1門 水中4門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 8基 | ベルヴィール式石炭専焼円缶 24基 |
3気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
【八雲】はドイツから買ったけど、次はフランスからや。
さすがに「タンブル・ホーム」はもうないやろ。
須磨型防護巡洋艦 | 装甲巡洋艦 吾妻 | |
一番艦竣工年 | 明治29年/1896年 | 明治33年/1900年 |
常備排水量 | 2,657t | 9,326t |
垂線間長/全長 | 93.5m | 135.9m |
全 幅 | 12.3m | 18.1m |
最大速度 | 20.0ノット | 20.0ノット |
馬 力 | 8,500馬力 | 17,000馬力 |
主 砲 | 40口径15.2cm単装砲 2門 | 45口径20.3cm連装砲 4門 |
副砲・備砲 | 40口径12cm単装砲 6門 | 40口径15.2cm単装砲 12門 |
4.7cm単装砲 12門 | 40口径7.6cm単装砲 12門 | |
4.7cm単装砲 12門 | ||
魚 雷 | 45cm単装魚雷発射管 2門 | 45cm単装魚雷発射管 水上1門 水中4門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 8基 | ベルヴィール式石炭専焼円缶 24基 |
3気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
ドイツ・フランスに装甲巡洋艦造ってもらうけど、もちろんイギリスにも第二期計画で造ってもらうで。
やっぱイギリス製はこれまでの実績が違うから2隻頼んどこ。
え、これとは別にイギリスで売却用の装甲巡洋艦が2隻あるって?
買う買う!
ちょうどよかったわ、これで艦隊計画も六六にすることができたで。
先にこの2隻だけおーくれ。
防護巡洋艦秋津洲 | 浅間型装甲巡洋艦 | |
一番艦竣工年 | 明治29年/1896年 | 明治32年/1899年 |
常備排水量 | 2,657t | 9,700t |
全 長 | 93.5m | 134.7m |
全 幅 | 12.3m | 20.5m |
最大速度 | 20.0ノット | 21.5ノット |
馬 力 | 8,500馬力 | 18,000馬力 |
主 砲 | 40口径15.2cm単装砲 2門 | 45口径20.3cm連装砲 4門 |
副砲・備砲 | 40口径12cm単装砲 6門 | 40口径15.2cm単装砲 14門 |
4.7cm単装砲 12門 | 40口径7.6cm単装砲 12門 | |
4.7cm単装砲 8門 | ||
魚 雷 | 45cm単装魚雷発射管 2門 | 45cm単装魚雷発射管 水上1門 水中5門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 8基 | 石炭専焼円缶 12基 |
3気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
ラッキーで「浅間型」手に入ったけど、最初からお願いしてた2隻も別で頼むで。
「浅間型」をベースに改良した船になるはずやから、この2隻は少なくとも「浅間型」よりはええ船っちゅーことや。
これで装甲巡洋艦6隻が一気にそろうで。
戦艦も「敷島型」の竣工が始まってるし、これでなんとか計画通りの船を揃えることができたわ。
浅間型装甲巡洋艦 | 出雲型装甲巡洋艦 | |
一番艦竣工年 | 明治32年/1899年 | 明治33年/1900年 |
常備排水量 | 9,700t | 9,700t |
全 長 | 134.7m | 123.0m |
全 幅 | 20.5m | 20.9m |
最大速度 | 21.5ノット | 20.8ノット |
馬 力 | 18,000馬力 | 14,500馬力 |
主 砲 | 45口径20.3cm連装砲 4門 | 45口径20.3cm連装砲 4門 |
副砲・備砲 | 40口径15.2cm単装砲 14門 | 40口径15.2cm単装砲 14門 |
40口径7.6cm単装砲 12門 | 40口径7.6cm単装砲 12門 | |
4.7cm単装砲 8門 | 4.7cm単装砲 8門 | |
魚 雷 | 45cm単装魚雷発射管 水上1門 水中5門 | 45cm単装魚雷発射管 水中4門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 12基 | ベルヴィール式石炭専焼円缶 12基 |
4気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
装甲巡洋艦は英独仏に頼んだけど、防護巡洋艦も顔つなぎでアメリカに発注するで。
ただ時間がないから「吉野型」の改良程度でええわ、あの船足速いから使い勝手いいし。
悪いけどちゃっちゃと頼むで。
吉野型防護巡洋艦 | 笠置型防護巡洋艦 | |
一番艦竣工年 | 明治26年/1893年 | 明治31年/1898年 |
常備排水量 | 4,216t | 4,900t |
垂線間長 | 109.7m | 114.2m |
全 幅 | 14.2m | 14.9m |
最大速度 | 23.0ノット | 22.5ノット |
馬 力 | 15,900馬力 | 15,500馬力 |
主 砲 | 40口径15.2cm単装砲 4門 | 45口径20.3cm単装砲 2門 |
副砲・備砲 | 40口径12cm単装砲 8門 | 40口径12cm単装砲 10門 |
4.7cm単装砲 22門 | 40口径7.6cm単装砲 12門 | |
4.7cm単装砲 6門 | ||
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 5門 | 35.6cm単装魚雷発射管 水上5門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 12基 | 石炭専焼円缶 12基 |
4気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
発注してばっかりやないで、日本でも巡洋艦の建造を急がせてるんや。
ただ、戦える船にするにはやっぱりまだノウハウが足らん。
無理に戦うよりも役割を絞って、偵察を任務とした防護巡洋艦を建造するで。
速度が出れば文句がないんやけど、ボイラーについてはまだまだ勉強してからや。
あ、あれ、偵察用やったのにめっちゃ活躍するんやけど。
笠置型防護巡洋艦 | 新高型防護巡洋艦 | |
一番艦竣工年 | 明治31年/1898年 | 明治37年/1904年 |
常備排水量 | 4,900t | 3,366t |
全長/垂線間長 | 114.2m | 102.1m |
全 幅 | 14.9m | 13.4m |
最大速度 | 22.5ノット | 20.0ノット |
馬 力 | 15,500馬力 | 9,400馬力 |
主 砲 | 45口径20.3cm単装砲 2門 | 40口径15.2cm単装砲 6門 |
副砲・備砲 | 40口径12cm単装砲 10門 | 40口径7.6cm単装砲 10門 |
40口径7.6cm単装砲 12門 | 4.7cm単装砲 4門 | |
4.7cm単装砲 6門 | ||
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 水上5門 | |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 12基 | ニクローズ式石炭専焼円缶 16基 |
4気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
おいおい六四から六六艦隊に増強したのにロシアもっと強くなってるみたいやん、聞いてへんで。
前の【和泉】みたいにどっかで船余ってないか?
チリ「アルゼンチンと和解できたから、イギリスはん、悪いけど発注してた戦艦はキャンセルするわ」
お、またチリで戦艦が余ってるで!それ下さい!
ロシア「そんなん許さんぞ!その戦艦はわしらが買わせてもらう!」
うわ、アホ抜かせ、その戦艦は日本のじゃ!
イギリス「あー、やばいな、ロシア行きで決まってまうかもしらん。うちらからしたらいらん戦艦やけど、ロシアに渡るのは癪やし即金でイギリスが買い取るか・・・」
ロシア「ちっ」
ま、まぁしゃーないわ、ロシア行くより何万倍もマシや。
イギリス「日本はん、イタリアのほう見てみ」
おっ、イタリアはん、そこの装甲巡洋艦余ってる?
アルゼンチン向けやったけどいらんくなったやつやんな、買う買う!
出雲型装甲巡洋艦 | 春日型装甲巡洋艦 | |
一番艦竣工年 | 明治33年/1900年 | 明治37年/1904年 |
常備排水量 | 9,700t | 7,700t |
全 長 | 123.0m | 111.8m |
全 幅 | 20.9m | 18.7m |
最大速度 | 20.8ノット | 20.0ノット |
馬 力 | 14,500馬力 | 13,500馬力 |
主 砲 | 45口径20.3cm連装砲 4門 | 45口径25.4cm連装砲 1門 |
45口径20.3cm連装砲 2門 | ||
副砲・備砲 | 40口径15.2cm単装砲 14門 | 40口径15.2cm単装砲 14門 |
40口径7.6cm単装砲 12門 | 40口径7.6cm単装砲 8門 | |
4.7cm単装砲 8門 | 4.7cm単装砲 6門 | |
魚 雷 | 45cm単装魚雷発射管 水中4門 | 45cm単装魚雷発射管 水中4門 |
缶・主機 | ベルヴィール式石炭専焼円缶 12基 | 石炭専焼円缶 8基 |
4気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 3気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
増強増強まだまだ増強。
でもお金がないから最低限の仕事が出来ればいい船で我慢。
というわけで「新高型」を真似して小さい船を日本でも建造するで。
「新高型」も偵察向けで建造してるけど、もちろん【音羽】も偵察重視やから雷装なしや。
ただでさえ大した防御力ないのに、誘爆で沈んだらシャレにならんから割り切り大事。
お、2年もかからず竣工しとるやんけ。
経験も積んできたし順調に成長してるで日本は。
新高型防護巡洋艦 | 防護巡洋艦 音羽 | |
一番艦竣工年 | 明治37年/1904年 | 明治37年/1904年 |
常備排水量 | 3,366t | 3,000t |
全長/垂線間長 | 102.1m | 98.0m |
全 幅 | 13.4m | 12.6m |
最大速度 | 20.0ノット | 21.0ノット |
馬 力 | 9,400馬力 | 10,000馬力 |
主 砲 | 40口径15.2cm単装砲 6門 | 40口径15.2cm単装砲 2門 |
副砲・備砲 | 40口径7.6cm単装砲 10門 | 12cm単装砲 6門 |
4.7cm単装砲 4門 | 40口径7.6cm単装砲 4門 | |
缶・主機 | ニクローズ式石炭専焼円缶 16基 | イ号艦本式石炭専焼円缶 10基 |
4気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
う~わ、やっぱり戦争は被害がすごいことになってるわ。
船の補充を急がんとジリ貧になる。
新規設計なんてしてる暇ないわ、【吉野】ベースでちゃちゃっと巡洋艦建造させるで。
衝角はなくしてや、自軍の腹貫いて沈めてまう武器はもういらん(【吉野】が【春日】に衝突されて沈んでいます)。
今回は戦闘用の船やから魚雷は積むんやで。
あ、急がせてたけど戦争終わったわ。
ほんなら別に慌てんでええで。
・・・誰が5年近くかけてええゆぅたんよ。
吉野型防護巡洋艦 | 防護巡洋艦 利根 | |
一番艦竣工年 | 明治26年/1893年 | 明治43年/1910年 |
常備排水量 | 4,216t | 4,113t |
垂線間長 | 109.7m | 109.7m |
全 幅 | 14.2m | 14.3m |
最大速度 | 23.0ノット | 23.0ノット |
馬 力 | 15,900馬力 | 15,000馬力 |
主 砲 | 40口径15.2cm単装砲 4門 | 45口径15.2cm単装砲 2門 |
副砲・備砲 | 40口径12cm単装砲 8門 | 40口径12cm単装砲 10門 |
4.7cm単装砲 22門 | 40口径7.6cm単装砲 4門 | |
魚 雷 | 35.6cm単装魚雷発射管 5門 | 45cm単装魚雷発射管 3門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 12基 | 宮原式円缶(混焼) 16基 |
4気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
戦争も終わって時代も進んで、巡洋艦の扱いも変わってきたなぁ。
技術も進んできたし、そろそろ研究がてら新しい巡洋艦の建造を進めるか。
特にタービン方式が色々あってどれがいいかわからんから、3隻別々の方式にするで。
しかしサイズもずいぶん大きくなったなぁ。
防護巡洋艦 利根 | 筑摩型防護巡洋艦 | |
一番艦竣工年 | 明治43年/1910年 | 明治45年/1912年 |
常備排水量 | 4,113t | 5,000t |
垂線間長 | 109.7m | 134.1m |
全 幅 | 14.3m | 14.2m |
最大速度 | 23.0ノット | 26.0ノット |
馬 力 | 15,000馬力 | 22,500馬力 |
主 砲 | 40口径15.2cm単装砲 2門 | 45口径15.2cm単装砲 8門 |
副砲・備砲 | 40口径12cm単装砲 10門 | 40口径7.6cm単装砲 4門 |
40口径7.6cm単装砲 4門 | ||
魚 雷 | 45cm単装魚雷発射管 3門 | 45cm単装魚雷発射管 3門 |
缶・主機 | 宮原式円缶(混焼) 16基 | イ号艦本式艦(混焼) 16基 |
4気筒3段蒸気機関 2基2軸 | ブラウン・カーチス式直結タービン 2基2軸 |
おいおい【初瀬、八島】と戦艦2隻も沈んでもうたぞ!
戦艦は「薩摩型」、装甲巡洋艦は「筑波型」で急遽補充するしかない。
ただし「筑波型」には戦艦並みの砲を積んでくれよ、戦艦おらんねんからこれぐらいせなあかん。
急いでくれ、戦争に負ける!
あ、別におらんでも一応勝った感じで終戦したわ、助かった。
ん?巡洋戦艦?これから装甲巡洋艦やなくてそう呼ぶんか?
春日型装甲巡洋艦 | 筑波型巡洋戦艦 | |
一番艦竣工年 | 明治37年/1904年 | 明治40年/1907年 |
常備排水量 | 7,700t | 13,750t |
全 長 | 111.8m | 137.1m |
全 幅 | 18.7m | 23.0m |
最大速度 | 20.0ノット | 20.5ノット |
馬 力 | 13,500馬力 | 20,500馬力 |
主 砲 | 45口径25.4cm連装砲 1門 | 45口径30.5cm連装砲 4門 |
45口径20.3cm連装砲 2門 | ||
副砲・備砲 | 40口径15.2cm単装砲 14門 | 45口径15.2cm単装砲 12門 |
40口径7.6cm単装砲 8門 | 40口径12cm単装砲 12門 | |
4.7cm単装砲 6門 | 40口径7.6cm単装砲 4門 | |
短7.6cm単装砲 4門 | ||
魚 雷 | 45cm単装魚雷発射管 水中4門 | 45cm単装魚雷発射管 水中3門 |
缶・主機 | 石炭専焼円缶 8基 | 宮原式石炭専焼円缶 20基 |
3気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |
巡洋戦艦ってのはなかなか便利な存在かもしれん。
そりゃ防御力は足らんけど、戦艦並みの主砲と戦艦よりも建造費が安く済む。
「香取型」の随伴艦として戦える装甲巡洋艦を揃えれば、新しい艦隊の中心になれる。
というわけで「筑波型」の発展型として新しい巡洋戦艦(建造時はまだ装甲巡洋艦)の建造を始めるで。
筑波型装甲巡洋艦 | 鞍馬型巡洋戦艦 | |
一番艦竣工年 | 明治40年/1907年 | 明治44年/1911年 |
常備排水量 | 13,750t | 14,636t |
全 長 | 137.1m | 137.2m |
全 幅 | 23.0m | 23.0m |
最大速度 | 20.5ノット | 21.3ノット |
馬 力 | 20,500馬力 | 22,500馬力 |
主 砲 | 45口径30.5cm連装砲 4門 | 45口径30.5cm連装砲 4門 |
副砲・備砲 | 45口径15.2cm単装砲 12門 | 45口径25.4cm連装砲 8門 |
40口径12cm単装砲 12門 | 40口径12cm単装砲 12門 | |
40口径7.6cm単装砲 4門 | 40口径7.6cm単装砲 4門 | |
短7.6cm単装砲 4門 | 短7.6cm単装砲 4門 | |
魚 雷 | 45cm単装魚雷発射管 水中3門 | 45cm単装魚雷発射管 水中3門 |
缶・主機 | 宮原式石炭専焼円缶 20基 | 宮原式円缶(混焼) 26基 |
4気筒3段蒸気機関 2基2軸 | 4気筒3段蒸気機関 2基2軸 |