- 1/700 艦NEXT 大和 その1(艦NEXTとは)
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- 1/700 艦NEXT 大和 その0(初めてプラモデルを造る人へ)
- 1/700 艦NEXT 大和 その3(大和製作 ①) ←造り始めるのはここから
- 1/700 艦NEXT 大和 その4(大和製作 ②)
- 1/700 艦NEXT 大和 その5(大和製作 ③)
2-1.初心者にとっての艦NEXT
「艦NEXT」が『塗装』と『接着』が不要なのはご理解いただけたでしょう。
ではどんな道具をそろえれば造ることができるのか、気になるのはそこだと思いますが、その前に肝心なことをお伝えしておきます。
「艦NEXT」は艦船プラモデルである
「艦NEXT」は確かに作業量が激減しますが、作業量と難易度は別のものです。
「艦NEXT」と言えども決して楽に造れるものではありません。
通常のプラモデルよりもはるかにお手軽ではありますが、パーツを1つ1つ組み立てる作業は時間もかかりますし地道です。
めんどくさがり屋でもできるかと言われるとちょっとうーんってところです。
すでに艦船プラモデルに慣れ親しんでいる方にとってはそりゃあ相対的に楽だと思いますが、初心者向け=楽ではないのです。
プラモデルはどこまで突き詰めるかで所要時間も質も大幅に変わってきます。
しかし最短距離の作業を選んだとしても、多種多様なパーツを組み合わせていく作業の連続です。
そしてパーツは小さなものもたくさんありますから、必然的に細かな作業に取り組むことになります。
根気よく似た作業を続けなければならないことを忘れずに。
あとパーツを飛ばすという100% 発生するイベント対策として、周辺は綺麗にしておきましょう。
2-2.「艦NEXT」を造るのに必要な道具
続いてどのような道具が必要なのかを確認しておきましょう。
なくてもいいものもありますので、それぞれ必要度合いをA・B・Cで案内いたします。
なお、以下はあくまで「艦NEXT」の【大和】を造る上で「管理人が感じた」必要な道具です。
あと当然ながら「艦NEXT」以外のプラモデルだったら全然足りません。
1.デザインナイフ 必要度:A
デザインナイフは造形用のナイフで、カッターナイフとは違います。
カッターナイフとの違いは持ち手の部分で、カッターナイフは持ち手部分が平たいですが、デザインナイフは円形です。
もう一つが刃先の角度で、デザインナイフは刃先が30度ぐらいです。
これはいずれも細かな作業をするための形状で、カッターナイフでもできなくはないですが、プラモデル製作には不向きです。
特にプラモデルはパーツの切れ端を切り取ったり削り取る作業があり、これがカッターナイフだとやりにくいです。
個人的にはカッターとの差で大きく感じるのが刃の大きさですかね。
2.ニッパー 必要度:A
ニッパーはパーツを分割するときに必要な道具です。
これもデザインナイフやカッターでもできなくはないですが、そこまでしてケチっても得られるものはほぼありません。
ニッパーを使わない場合はデザインナイフは個人的には絶対必要だと思います、カッターだけはパーツ壊して泣く未来が見える。
逆に苦労が増すばかりですので、これも用意しましょう。
3.ピンセット 必要度:特A(プラモ用でなくてもよい)
前2つの道具はムリヤリ代用もできなくはないですが、ピンセットに限っては持つかプラモ製作諦めるか2つに1つです。
ピンセットなしでは絶対無理です、敢えて言うならプラモデルである程度実力をつけてから、チャレンジとしてピンセットなしというマゾプレイに挑戦ってぐらいです。
ただし最初からプラモ用のピンセットを買う必要はないと思います。
【大和】の「艦NEXT」ぐらいなら大丈夫です。
以上の3点はプラモデルを製作する上でなくてはならない道具です。
たぶんいらないって言う人いないと思います。
むしろ経験を積めば積むほどこの3つへのこだわりは強くなります(最終的には全部の道具にこだわるようになると思いますが)。
一般用とプラモデル用がありますが、できれば細さ、薄さにこだわっているプラモデル用がいいです。
ですが艦戦プラモデルを初めて造ってみようという人に初期投資を多く求めるのもよくないですので、一般用のものが手元にあるのであればそれで構いません。
造り始めてちょっと作業しにくいなぁと感じたら買い足す感じでいいでしょう。
4.カッターボード 必要度:A(代用可)
カッターを使う際に敷くボードです。
カッターボードである必要はありませんが、基本的にはカッターボードが最も作業には適しています。
代用する場合、板には硬さとあまり動かないものがいいです。
カッターボードは豊富な種類がありますが、「A3サイズ」が最も一般的です。
小さいと作業がしづらいため、「A3サイズ」を用意するほうがいいでしょう。
マス目やメモリ付きのものもありますが、それを活用するケースは「艦NEXT」製作の上ではありませんから、入手しやすいものを選べばいいと思います。
5.やすり 必要度:AもしくはC
やすりには大きく左側の「紙やすり」、右側の「金属やすり」があります。
パーツを切り取った後に残った余分な部分を、ニッパー、デザインナイフである程度除去した後はこの2つのやすりを使って凹凸をなくしていきます。
基本的には金属やすりで大まかに削り取り、紙やすりでその削り跡を削って綺麗にするという作業になります。
ですがたぶん「艦NEXT」を作る上では金属やすりの出番はないでしょう。
紙やすりの工程は紙やすりでしか作業は難しいです。
問題は、「艦NEXT」は塗装の必要がない点です。
実は紙やすりで削っても、徹底的に削り取らない限りは削った部分、削ってない部分の色は合いません。
隙間に削りかすが残ったり、目に見えない凹凸があるからです。
そのため紙やすりは粗さが違う数種類の紙やすりを使い分けて削り切るのですが、これが少し時間がかかります。
また、塗装をする場合はこの目に見えない跡を塗料がカバーしてくれるので、塗った後は目立ちません。
しかし「艦NEXT」は塗装をしないですから、塗装で誤魔化すことはできません。
一般的なプラモデルは下地塗装をすることでそれを解消していますが、「艦NEXT」はそうはいきません。
なので、あったほうがいいのは確かですが、最初からそこまでこだわる必要がないという人にとってはなくてもいい道具です。
完成品を至近距離で眺めることもないでしょうから、お試し感覚でつくるのであればいらないでしょう。
ざっと見たところ「艦NEXT」でやすりの重要性を説明しているページがほとんどないのですが、それなりに完成度を高めたいのであれば、私は結構紙やすりは重要だと思っています。
6.接着剤 必要度:C(個人的にはB)
接着不要の「艦NEXT」でなんで接着剤なんだと言われそうですが、実はより精密に造るには、オプション用のパーツを接着剤を使ってくっつけなければなりません。
全部が全部接着剤なしで取り付けることができる、というわけではないということです。
ただし、このパーツはあくまでこだわり要素なので、接着剤がなくても完成度は非常に高いです。
無理に用意する必要はないでしょう。
しかし時々パーツ同士の整合性が悪く、しっかり取り付けられない場合が私はありました。
その場合は突起部分を切除して接着剤で取り付けたり、逆に穴が大きくてしっかり固定されないから、やはり接着剤で固定したりというケースもゼロではありません。
他にもパーツを壊してしまった、ごく稀に最初から壊れていた場合の補修にも接着剤は必要ですから、実は全く不要とは言いにくいです。
正直保険としてあったほうがいいです。
プラモ用でなくてもプラスチック用のボンドがあるのであれば使ってみてもいいでしょう。
7.各種塗料 必要度:C
これも「艦NEXT」を製作する上では不要なのですが、ここは色合いにこだわりたいというケースでのみ、出番がありそうです。
当然塗料だけでなく筆や缶スプレー、エアブラシなどの道具も必要になりますから、基本的には不要と思っていただいていいと思います。
あと注意ですが、やすり跡を消す目的での塗装はおススメしません。
他のパーツとの色の違いが目立ってしまうと、結局全部塗らないと違和感が出てしまうという最悪の事態に陥る危険性があります。
やるなら実際のパーツの色にできるだけ近づける調合作業が必要です。
それならその手間をやすりがけに費やすほうがいいと思います。
ちなみにウェザリングなどをする場合は当然必要になりますが、そういう方は別にここを見る必要がないと思いますのでスルーします。
だいたいこんなところです。
つまり、「デザインナイフ、ニッパー、ピンセットはケチると損、あとは自由」ということになります。
あとは綿棒とつまようじはシール取り付けには便利でしょう。
切断したパーツを入れておく場所もあったほうがいいです、すぐにどっかいきます。
さて、随分長く書き込んでしまいましたが、次のページからいよいよプラモデルの製作に移ります。
プラモデルの基礎的な説明をしているページも用意しておりますので、そちらへ進む方は「その0」を選択してください。
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